【手取キャニオンロード(鶴来⇔美川)】堤防・大橋・霞提…と海の幸が嬉しい♪初夏のチャリGO!

海と扇状地のエリア【手取キャニオンロード/鶴来⇔美川】
「手取キャニオンロード」は、石川県白山市白山町から道の駅瀬女(せな)白山市瀬戸までを結ぶ約20キロの大規模自転車道です。1級河川手取川の堤防を利用しながら河口の白山市美川まで延長すると約36kmとなる壮大な自転車道です。【一般県道手取川自転車道線(手取キャニオンロード)】

昨年の秋、白山市にある有名なサイクリングロードをチャリで走ってみたい!…という思い付きから友人たちと繰り出した手取キャニオンロード。メチャメチャ楽しかったので再び走りにやってきました。【鶴来⇔瀬女編】は「川と峡谷のエリア」だったので、渓谷美と里山の風景(紅葉)に目を奪われっぱなしでしたが、今回の【鶴来⇔美川編】は「海と扇状地のエリア」。天狗橋から手取川河口まで約14km(往復28km)、加賀平野(扇状地)のなかを一緒に」字に流れ下るチャリ道♪。どんな風景を見せてくれるのか愉しみです♪

目次

準備編:チャリをレンタル&ルートマップ

白山市役所鶴来支所内にある「白山市観光連盟」を来訪。まずは、自転車をレンタル。チャリ友Mちゃんは、前回乗った電動アシスト付(レンタル料¥1,000)がお気に入り♪でも台数が少ないのを知っていたので、営業開始時刻と同時に駆け込みゲット!私は、今回はノーマルタイプに挑戦!だって走るのは「海と扇状地のエリア」平地だしきっと楽ちん…(というのが甘ーい考えであったことをあとあと痛感します💦)

今回の相棒です。レンタル料、なんと¥300!控えめなブルーが愛らしい♪
手続きを済ませていざ!「チャリでGO!」

画像がよくありませんがルートマップです
海に抜けるオレンジ色のラインを走ります

往路:鶴来⇒美川 編

天狗橋~川北大橋~手取川橋~手取川大橋~ジオ白山ビュースポット~小舞子海岸

【天狗橋詰】スタート地点

街中を5分ほど走り天狗橋まで来ました。手取川に寄り沿うようにアスファルト道が延びています。ここは 国土交通省が管轄している河川管理用道路 なので、ふだんはあまり車は通りません。車両通行止めの看板が見えますね、今日はほぼ専用道路のように走れる予感♪ここからスタート!進入します!

電動チャリに乗ったMチャンは、どんどん進む!こちらはiPhone撮影をしながらのゆったりモード…なんていってたらどんどん引き離されていくー!妙にペダルが重い。ゆるくても下り坂でしょ、スピード上がっていいはずなのに思ったのと違う…で、気づいた!ここは遮るものが何もない、山も家もない、帽子が吹き飛ばされそうになるくらい風が強かった!

30分ほど走ったところで見慣れた大きな橋が…♪

【川北大橋】橋長 521.1m(石川県 第3位)

有料橋だったころ、100円の通行料金をケチってよく迂回していた橋です(2013年無料化)。

チャリは、手取川の右岸(下流に向かって)を走っています。今いるのが川北町。この橋は、県道22号線上にあって対岸は能美市、そのまま小松市から加賀市まで加賀産業道路に続いています。一方こちら側は、金沢外環状道路山側幹線、通称「山環」に繋がっていて、地元経済・流通の大動脈的道路(橋)!

橋の下を通過し、次に架かるのが「辰口大橋」(写真を撮り忘れ💦)渡って能美市側の堤防に来ました。

風が強くてハンドルもブレそうでしたが、青々とした水田と草むらの野草を見ていると気分は晴れやか♪

ひるがおがたくさん咲いていました♪

「手取フィッシュランド!」のカラフル観覧車は映えますねー🎵 そのそばには…

【手取川橋】(橋長 406.4m)

サーモンピンク…と呼んでいいのでしょうか、優しい色をしています♪川北大橋から15分、ここは橋の下、手取川の流れは見えませんが、見上げる非日常風景に感動します♪いつのまにか河川敷に入り込んでいたようなので、本筋堤防に戻ります。が、これがけっこうシンドイ!なにせ普段は車移動しかしてないので…💦

ギアチェンジのあるチャリなど買ったことがなく、切り替え操作にてまどるというハプニング…


手押しで河川敷を脱出し、見渡したさきにあったのは「釣り堀?」フィッシュランドにはよく行きましたが、釣り堀があるなんて今の今まで知りませんでした!ちょっと興味アリ…♪

         【手取川大橋】(橋長 464.6m)

その次に架かっているのが橋がこちら。歴史的にも加賀地方の大大動脈といえる国道8号線上の大橋です。これまで見たどの橋より堅牢にみえますね♪

急に川の流れが近くなってきました。

スタートから約1時間、ここは美川地区です。堤防の外の河川敷には野球場、ホッこりします♪


【白山ビュースポット】

雲がなければここから白山が見えるはずなのですが残念…。


案内板の解説は愉しく読んでおきましょう♪手取川の河口までもうすぐです。

下流を見ると、JR北陸本線が走る鉄道橋が見えます。この銀色のトラスがカッコよくて好きなんです♪その向こうには、県道25号線が通る【美川大橋】橋長 397.0m(石川県第10位)がちょっとだけ見えます。

 

時間は10時を回ったところ、約1時間かけて手取川河口付近までやってきました。予定ではここで地元ならではの美味しいランチを食べようと計画しているのですが、まだ時間があるので、寄り道を…。美川大橋詰めを左に折れ県道を10分ほど走ると着きます。

【小舞子海岸】

「日本の渚百選」に選ばれていて、名前は兵庫県の「舞子の浜」に似ていることからついたそうです。日本海に落ちる夕日がきれいで、夏は海水浴客で賑わうスポットですが今日は人影もまばら。

それよりなによりこの石碑を見てください!凄くないですか⁈白山の石ですかねー?コロナでお預けにしてますが御山に行きたくなりました♪そしてこの砂の一粒一粒がまぎれもない白山のかけら…

ここにもひるがおの花♪その向こうには花の「妖精?」(笑)

小舞子海岸から手取川まで戻ってきました。美川大橋を渡って対岸の美川地区内に入ります。渡っていると左手海側にサッカー場が広がっていました。こんどはサッカーキッズたち♪

海はすぐそば!こんな場所にこんなに広いグラウンドをつくれるのも手取川がたくさんの土砂を運んできたおかげなのでしょうね。知らずとも子供たちはジオの恵み享受しています♪

 

そして私たちも!地元美川港から水揚げされた初夏の味覚、海の幸を満喫ー!
待望のランチ♪暫く来てなかった「美浜」さん♪美川に来たらやっぱここ(30分以上待ったけど💦)

お薦めランチスポット:「鮨 美浜」

鮨 美浜 さんのこの時期の一押しといったら!

【生しらす丼】(季節限定)
2年ぶりにいただきました!絶品♪お味噌汁と食後のミニアイスがついて¥1,700です。お店はかなりの人でにぎわっていました。Mちゃんは「まかない丼」¥1,500 をチョイス
今日は6月6日、「美川しらす」の水揚げ作業が行われ、釜ゆでや天日干しにされます。海を育てるのは山だと言われます。美川漁港周辺は手取川が運ぶミネラル豊富な水が流れ込むため稚魚がよく育ちます。絶好の漁場になっていて、そのおかげでわたしたちも恩恵を受け取ることができるのです♪ ごちそうさまでした♬

復路:美川⇒鶴来 編

【12:50】 お腹がふくれたらカロリー消費(笑)ここからは上り!

美川大橋~辰口大橋

写真撮りに手間取る私を置いてMチャンは早くも快調に飛ばします!私たちは、互いにマイペースでいく(笑)

【13:05】 それにしても風が強い!それも向かい風!ノーマルチャリの限界を知りそうになる…でも手押しだけは嫌だ!そのうち観覧車が見えてきて…反対を見ると

砂利プラント工場、なんというか懐かしい感じがして好きなんですよね、しばし見とれます♪川の傍には土建関係の会社が多いように思います。なぜか?手取川の石を採掘してるわけじゃないだろうけど

【13:15】辰口大橋に向かう途中の「勝手に休憩」ポイント♪なんか広々して人口構造物がごろごろしてて…(足かけやすい)Mチャンが待っててくれました♪それにしてもホント和むわーこの景色♪

【13:25】空にはなぜかトンビが大量に飛行中!20羽はいたかな、ときどき低空をとんでいてちょっと怖かった。こうしてバードウォッチングもどきをしている間にも、Mちゃんはどんどん先を行きついに見えなくなった!しょうがないよねー景色が気になるんだから、そして思いもかけず、すごいものを発見!

ジオスポット♪「手取川/霞提」

国土交通省が設置した「手取川―霞堤」の解説板♪推奨土木遺産 認定、受けてます♪
堤防のある区間に開口部を設け、上流側の堤防と下流側の堤防が、二重になるようにした不連続な堤防のことです。本堤が破堤してもその氾濫水を次の堤防で待ち構え、被害拡大を防止し、またその流れを速やかに本川に戻すというもので、急流河川の治水対策としては、合理的な機能とされています。また手取川では、過去昭和9年の大水害でも多くの集落への被害を軽減しました。〈案内板から抜粋〉

知識としては知っていたけどじかに見たことがなかった「霞提」本川に沿って逆ハの字のラインがみえる。今自分がいるのはその2番提、そうか、そうだったのかと感極まった♪

進行方向(上流方向)に立って右に本流あって、左にも堤防がみえる(3番提)。いざというときにはここを逆流させ被害の拡大を食い止める。平常時は水田として働き、緊急時には堤防になる。スゴイじゃないかー!「霞堤」が何たるかをリアルに知ることができて鳥肌モノの歓喜♪

こんなにも広い手取川だけど、自然は何を仕掛けてくるかわからない

逆ㇵの字!よく見れば何カ所も造られていることがわかる

川北ふれあいロードというのか…フレームの中に見えるはずのものを想像してみる…🎵(白山…だよね)


川北の花火大会会場で有名な手取川簡易グラウンド。そういえば土日はよく野球の試合をしている。川とグラウンドの境界に第一の堤防が見える。そう思うとほんと川幅広いなー手取川。で、またまた辰口大橋を撮り損ねる…左端に少しだけ白く見えてます💦

手取川水辺プラザ~手取川宮竹用水沈砂地~天狗橋

【手取川水辺プラザ】

辰口大橋詰めの道路下をくぐり、誘われるように橋を渡ったらこんな道にでました。何も考えず右の道を行ったら行き止まり。堤防に抜ける道はこの「手取川水辺プラザP」にあるいうことで進入しなおし。大幅な時間ロス、Mちゃんとの距離が益々遠くなる…ともあれ川の方向に進んでいくと…

【13:50】でましたー!気持ちいいー🎵 「手取川水辺プラザ」が気になるところですが、振り返る時間もないのでまた別の機会に見るとします(車での道順はわかったので…)。今は、ひたすら走るだけ!

ゆる~く蛇行する川筋、水が少ないのは梅雨が迫ってきているから?手取川が暴れ川と呼ばれていた頃を私は知りません。手取川ダムと大日川ダムができて、水を制御することができるようになって、治水技術も進んだので安心して暮らせているけど、100%安パイなわけじゃない。学んで知って備えることを忘れないようにしたいものです。

整備された河川敷(スポーツ公園というらしい)が見えてきて、男性が2~3人、ラジコン飛行機を飛ばしていました(写真では見えないけど…💦)。実物を見るのは初めて、小さくても上手に旋回しててホンモノみたいだった♪ランディングをふわりと決めたときは思わずこぶしに力が入りました(笑)

川北大橋、川下側の橋桁ってこんな赤かったっけ?

【14:05】陸なのにテトラポット⁈ これも越水阻止のひとつ?

手取川宮竹用水 沈砂池(ちんしゃち)
【14:20】文字通り砂を沈めるためにつくられた施設。手取川が運んでくる土砂が水路に溜まるのを防ぐため、ここで「堆砂/排砂」を行います。沈砂池に溜まった土砂は手取川へ排出されます。
これ凄いわ!
手取川の地下を逆サイホンで横断していて、手取川左岸地域(能美/小松)約2,600ha を潅漑しています。

帰ってきました♪

【天狗橋】(橋長 218.5m)

今いるこちらは能美市、橋を渡ったら白山市、ということで二市を結ぶ橋。明治以来、3度も架け替えられている橋です。以前はトラス橋でしたが現在はこのとおり。平成24年に耐荷・耐震を増して歩道も備えた形に生まれ変わりました。

橋の中ほどまできてふと下流をみてみる…。ここが手取川扇状地、扇の頂の始まり、手取川はここを支点にして北から西へと裾野を広げていったのですね♪

癒しのスポット♪十八(講)河原

【14:25】ゴール(スタート地点)ホッっとします♪Mチャンは、とうに着いていて、余裕で待っていてくれました🎵あとはチャリを返しに行くだけ、と思ってたら「おすすめの休憩スポット」があるというので、再び上流に向かって漕ぎだした。

芝生に覆われた河川敷がありテントも見える。家族連れや友達同士などけっこう賑わってる🎵 そこからもう少し行くと広い駐車場があって、Mチャンがその向こうを指さした!「おーっ!」と思わず声をあげた!

まさに石の巣ともいうべき奇岩に溢れた河原!スプーンですくわれたアイスのような白い石、石、石、その隙間を縫うように水が走る!川のそばまで下りてみる。

縦横無尽につけられた亀裂、その腹を水がえぐるったような形。涼し気な水面を通して川床が伺える。意外と深そう、下流ではこどもらが水遊び中🎵 じつは今日はけっこう暑い!(ムムム)足をつけたい衝動を抑える…

むき出しの岩肌がいいー🎵 でこぼこしてるけどどこか優しい表情

ミルフィーユみたく重なった岩。砂岩?…のなかに石が詰まってる…。いつまで見てても飽きない♪

昔川が流れていた跡?岩にも堅い柔らかいがあるのでしょうね。ちょっと緑がかってます、おもしろい♪

これが癒しでなくてなんだろう。Mチャンは、仕事の合間にときどきここにきてお昼ご飯を食べたりしてるらしい。確かに癒される♪ボーっと…いつまでも川の流れる音とくるくる渦を巻く水面を眺めていたいと私も思いました。

この空間で唯一色がついていた名も知らぬ花。金平糖みたい

Mチャンは瞑想中かー(仙人みたいだ)教えてくれてありがとう♪
ということで チャリでGO!
(鶴来⇔美川)手取川扇状地編 はおしまい
佳き一日に感謝♪
ノーマルチャリでもそこそこイケることがわかり満足(ムフッ)

おつかれさまでした。

【十八河原公園】地図・アクセスなど

白山市鶴来地区、天狗橋から少し上流の右岸14.2〜15.0キロに位置する公園です。十八河原の河川敷を利用した多目的広場で、レジャーなどに広く利用されています。階段式の護岸も整えてあり、誰でも気軽に水に触れることができます。トイレあり。春は堤防沿いの桜(100本以上)が見事に咲き誇ります。

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