【五十谷の大杉(ごじゅうだにのおおすぎ)】樹齢1200年の大樹に癒されよう♪

川と峡谷のエリア【五十谷の大杉/白山市鳥越地区】

石川県指定天然記念物

手つかずの森が広がる白山手取川ジオパークには、思わずひれ伏したくなるくらいの巨大な天然木が数多く残っています。

そのひとつ、1,000年以上も昔から、この地に暮らす人々と共存し、人々を見守りつづけてきた、鳥越の天然大杉をご紹介します。

樹齢1200年の重みを体感“五十谷の大杉”

訪れたのは3月中頃、春の日差しがふりそそぐ絶好の散策日和♪

ここ鳥越地区は、地元産の蕎麦粉を使ったお蕎麦処が多く点在します。「相滝(あいたき)」もそのひとつ

お友達と「食べに行こう♪」ということになり、Googleさんで場所を確認したら、すぐそばに、以前から訪れてみたかった「五十谷の大杉」があるではないですか!

自宅から23km、お友達の車に乗り継いで、やってきました山村風景が広がる五十谷町界隈。まずとりごえ蕎麦「相滝」さんの位置を確認してからそのまま現地へ走ります。

左側に大日川の支流「堂川」を見ながら林道をしばらく行くと右側に白い看板が見えてきました。

そう、五十谷の大杉は、五十谷八幡神社のご神木なのでありました♪

下段の消えかけた文字は「そば処 登竜門 才次郎」と書いてあるらしい。

やはり蕎麦処…ここも要チェック?と思ったけれど、周辺にそれらしい建物はナシ

食通がうなるほど美味しいお蕎麦を食べさせてくれたお店だったということですが、近年ご主人が亡くなられ、お店は閉められたそうです。

看板だけが、ぼんやりと往時を偲ばせます。

樹齢1200年の鎮守の森(杜)🎵へ、いざ、参らん!

ここからは、薄暗く見える境内も…

鳥居をくぐると、明るい! 左手に手水鉢。屋根も柱も色褪せてますが、なんというか風雪に耐えてガンバッテきた感がにじみでてて、妙に嬉しかったです。ちゃんとお水もでていましたよ♪

そしてその反対側には!

でたーっ!(お化けか⁈)でかい! 

これが一本の樹なのか⁈ どれが幹でそれが枝? 二股も三股もありそうな根っこ!

片膝立てた巨人のようにも、ひげもじゃの老人の顔にも見える!

これが「五十谷の大杉!」

樹齢は 1200年だっけ! 高さは40m! 樹幹の周囲は8m

暫し、見とれる♪ 心落ち着けて見上げると光が降ってきた♪

空の青が枝葉から透けて見えてとてもきれい♪

それにしても、何を好き好んでこんな姿態になったかと不思議を通り越して笑える♪

巨木の周りを歩いてみれば、これまた違うカオを見せてくれる♪

潔く断ち切られた太枝の断面がちょっと痛々しい。

かつては水平方向に伸びていたのだろうなぁ、でもこんなに低い位置にあったら危ないよね、しょうがないか…

「8mかぁ~」とつぶやきながら胴周りをぐるりと一周したら、抱きつきたくなる衝動を抑えて手のひらだけタッチ!(じつは他にも訪問者がいたのです…苦笑)

がさつく手触り、圧倒的な存在感! 悠久の彼方にひととき想いを馳せました。

五十谷の大杉って?

そも、この大樹が、白山ジオの何を伝えているのか。なにゆえ石川県指定の天然記念物なのか?というわかりやすい説明が書かれた案内板がありました。

言い伝えでは、弘法大師がこの地を通られたときに、地面に挿した枝(杖)が根付いたものだとか、巨大さゆえに地元民が神木として祭ったとか、書かれています。

天然記念物に指定されるのは、それだけ貴重なものであるということ。

土地の人々の生活になくてはならない心のよりどころであり、その太く長い腕(枝)で、人々を包み込んできたのだと想像できます。

挿し木も1200年経てばこんなに神懸るのですね、そうまさに「神!」

間違いなくここは「パワースポット♪」です。

瀟洒だけど神々しかった“五十谷八幡神社”

大杉の傍には、護るべき神さまがいました。

御守りしているのは地元 相滝町の氏神さま

ここは『八幡社』(白山市相滝町ヘ190番地乙)まずはお参りしました。

ガラガラ鈴の音も肌に沁みます♪

光が滝のように降り注ぐなか、勝手に神さまと一体化したような気分に浸っていました。

境内は今しがた人の手で掃き清められたかのようにすっきり♪

手入れが行き届いていて、とても気持ち良かったです。

八幡社
勧請年月不詳。

見えないチカラでひっぱられたのね~とごきげんで鳥越をあとにしました。

おまけ♪“柳原の湧水”

帰りは、道路沿い(柳原地区)にある、堂川の湧き水を汲んで帰りましょう♪

白山系の大峰の麓から湧き出したものだそうで、地域の人々の生活水として利用されています。

道路沿いにある手作り看板⁈ なんか無理やり設置した感を覚えますが…(笑)

作者はどこのどなたかわかりませんが…明らかに手掘りですね♪ 味があってなかなかの力作だと思います。見過ごしにご注意ください。

この後ろが堂川です。階段を下りていくと湧き水に出会えます。

全景です

マイカーは橋の入口に一時停車させていただいて…

白山麓の恵みの水をいただきます🎵

有り難くいただきました(ペコ)心差しをお忘れなく

見上げて触って眺めて語り掛けて、めいっぱいパワーをいただきました。きっと皆さんにもすばらしいご利益があると思いますよ♪

そうそう、お蕎麦ですが…じつは「相滝」さんは、この日定休日で食事は叶いませんでした😢 なので、蕎麦レポートはまたいつか♪

とりごえ蕎麦 相滝|【公式】白山市観光・旅行情報サイト|うらら白山人
昭和レトロが漂う古民家の囲炉裏で、とりごえ蕎麦を味わえます。手打ち蕎麦には租挽きの鳥越産蕎麦粉を使用し、細目ながらしっかりとしたコシと香りが感じられます。デザート(蕎麦茶プリン、お醤油プリン、日本酒プリン他)も絶品。

「鳥越蕎麦」と「五十谷の大杉」は、ぜひともセットで満喫してください♪ 合わせて、里山のゆるりとした風情もお愉しみくださいませ♪

 

地図・アクセスなど

名称五十谷の大杉(ごじゅうだにのおおすぎ)
住所石川県白山市五十谷町144
交通アクセス白山ICから国道157号線を南へ70分
金沢駅からタクシーで110分、松任駅から90分

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