秋色の加賀禅定道トレッキング~2020年ジオモニターツアー

山と雪のエリア 【白山一里野温泉スキー場周辺/白山市尾添地区】
2020年秋、白山手取川ジオパーク/水の旅・石の旅/モニターツアーのレポートをお届けします。 毎回、公認観光ガイドさんが案内をしてくれて、ジオパーク3つのエリアのお勧めポイントを散策します。午前10時スタート、所用時間は約2時間。白山麓の豊かな自然を満喫したり、白山信仰にまつわる歴史を辿ったり、個性派揃いのガイドさんの名調子を聴けるのも愉しみのひとつです🎵

コース紹介

いにしえの修験者が開いた加賀禅定道は、アップダウンが多い厳しい修験道ですが、その一部を歩くやさしいコースです。一里野温泉スキー場のゴンドラで山頂駅に向かい、紅葉が始まったばかりの加賀禅定道入口付近を散策します。最終到達点は「檜倉の大檜」。樹齢500年ともいわれる天然木の木霊を感じてください🎵
集合場所:一里野温泉スキー場「センターハウス あい・あ~る」駐車場
一里野温泉といえば、温泉とスキー場!あい・あ~るは、スキー場の「顔」。なかには、レストランがあって、基本、通年営業してるはず…(ご確認ください)

参加者は20人ほど…(トレッキング)装備は万全だし、ルートも以前歩いたことがあるので不安はありませんが、どんより重たい空色だけがちょっと気がかりです。

でもまぁ、ひさびさの山歩きなので、秋らしい風情をたくさん感じていきましょ♪

ゴンドラ駅は、スキー場正面に向かって右側に少し行った場所にあります。今回のツアーを先導してくださる、白山手取川ジオパーク公認ガイド(Yさん)さんの説明を軽く聞いたあと、いざ、ゴンドラへ!

一里野温泉/一里野温泉郷は、「恋人の聖地💓💓💓」7月から10月に開催される、ソーラーLEDライトをつかったイルミネーションイベントには、たくさんのカップルが訪れます

「白山一里野イルミネーション ~灯りでつなぐ白山~」

なんと! ひとつ前のゴンドラがハートマーク⁈ これが、たった一つしかないという「恋人の聖地」ラッピングゴンドラ⁈ 今年の夏に投入されたばかり♪ 乗り合わせた皆さんは、明らかに「恋人同士」ではありませんが…(笑)見ただけで、なんだか得した気分になれますね🎵

乗り込んだキャビンからの視界は最高!時間にして約6分、1,050mのゴンドラ山頂駅まで一気に上昇します。楽ちん♪楽ちん♪

山頂駅からでると、加賀禅定道の案内板があります。白山までは18.2kmもありますが、今回は加賀新道ルートの入り口付近までを愉しみます♪ 

登山口までは、ブナを中心とした林を抜けていきます。黄色く色づきかけた葉の隙間から差し込む木漏れ日が優しい♪ガイドのYさんが、見どころの木々について、時々立ち止まって話してくれます。が、一緒に参加したお友達のKちゃんが、山野草に詳しすぎ…💦耳を傾けてると足が止まりすぎて、後ろの皆さん、ごめんなさい💦

10月初旬、全山紅葉にはまだ少し早いけど、足元にはどんぐりやナナカマドの赤い実が落ちていたり、きのこ類が顔をだしてたりと秋の風情はバッチリ!

30分ほどかけ、秋色の樹林帯をのんびりペースで抜けると舗装された林道に出ました。登山道入口があります。ここでちょっと小休止、そしてガイドさん登場!

白山信仰に詳しいTさんのお話です。加賀禅定道には、別ルート(檜新宮山道)があって、今回の加賀新道との合流点(しかり場分岐)近くに「檜新宮」という祠があります。白山を目指す修験者が必ず祈りを捧げた神聖なところ、そしてその近くにある「大乗寺御仏供水(おぶくすい)」と言われる水場のことなどを解説してくれました。

参加者の皆さん、檜新宮にはかなりそそられたようすでしたが、そこへ行くには、ペースをあげてもう30~40分ほど歩かなければなりません。それはまたの機会ということにして…登山口入り口です。

ほんのちょっとだけ急坂を上ります。手に持っている杖は天然木の枝で、「ここだけをガンバル人用」に案内板の傍にたくさん置いてありました♪ そして、大檜はすぐそこ♪

上がり切ると「檜倉」の標柱。室堂まで15kmもあります…と、おっしゃってます💦 その下を見ると「一里野 2.7km」とあります。そう、ゴンドラを使うのは、超ーお手軽手段♪ もっと歩きたーい!汗かきたーい!というかたは、スキー場の外側を通る林道(白尾林道)を歩いたり、スキー場の斜面そのものを登っていらっしゃる…💦 楽しみ方はいろいろ♪

周りはオール天然色!岩石がこれまた凄い迫力で…その上に寄生するかのように根を張る巨木!これも檜かな?見上げるとお陽さんが差してきて、思わず天を仰ぎました💓人がいなかったら頬ずりしてたかも…♪

そしてその先には、会いたかった💓「檜倉の大檜」

旅人を癒すような、諭すような、でも結局、いってらっしゃい♪だろな…何百年もの間、目の前の道を行き交う人を見つめ続けてきた(檜だからかな)…どことなく母性を感じる大樹。

でっかい根っこの周りでは、記念撮影が行われていて、やっぱり「見守られてる」感じがしました。そのまなざしに背中を押されて、来年こそは、加賀禅定道を歩き切りたい!(おととし、百四丈滝までで断念しました)

この先は白山への一本道…きっと戻ってくる!と、誓いも新たに踵を返したpochiでした。

ゴンドラ山頂駅に戻って、北側の眺望。左奥に見えるのは「瀬戸」の集落。正面に見える禿げた斜面は、昔あった中宮温泉スキー場の跡。バブルのころは、白山麓には、6つか7つくらいのスキー場があったと記憶してます。バブル期が終わって、いちばん最初にクローズしたのがたしかここ⁈…南向きの斜面は雪解けが早くて、いちばん早く客足が遠のいたと聞いています。私はよく滑りに来てましたけどね♪

復路のゴンドラ搭乗口に戻ってくると、タイミングよく「恋人の聖地」ラッピングゴンドラが上がってきました💓赤いキューピットが愛らしい♪ …と 謎のアフロりす⁈ の妙(笑) 

女子4名で嬉々として乗り込んだはいいけれど、目の前のハート💓シールに、なんとも腰が落ち着かなくなる…(苦笑)でも心はいつまでも乙女…💦 そしてこのタイミングで、雨粒が窓を叩きはじめました。なんという強運!と皆で、顔を見あわせニンマリしたのは言うまでもありません。

 

白山手取川ジオパーク公認観光ガイドが案内してくれるジオツアーが終了しました。午前中に2時間ばかり歩いて、終わったらちょうどお昼時っていいですよね。さて、ご飯はどこで食べよう♪と、あれこれ考えるのも楽しい…このあとにつづく体験ツアーも期待大です♪

便乗したツアーはこちら♪

白山ろくの自然を楽しむ「ジオ 水の旅 石の旅」ツアー

ゴンドラは、2020年は、10月10日~11月8日までの土・日・祝日に運行することが決まっているとのことです。一里野温泉郷の全山紅葉を観に訪れてみませんか?

地図・アクセスなど

名称白山一里野温泉スキー場(グリーンシーズン)
住所〒920-2333 石川県白山市尾添リ63
交通アクセス白山ICから国道157号線を南へ70分
金沢駅から80分、松任駅から70分
金沢駅から直行バスあり
ゴンドラ運行予定日ホームページやFacebookなどで事前にご確認ください
ゴンドラ運行時間9:00~16:00(下山最終乗車16:30)
電話076-256-7779(株式会社スノーエリアマネジメント白山)
ゴンドラ料金大人:900円 子供:700 ペット:300円
駐車場1000台
HP白山一里野温泉スキー場

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