【手取川総合開発記念館】石川県一の多目的ダム建設とその開発ストーリーに逢える♪

山と雪のエリア 【白山市桑島地区】
白山手取川ジオ―パーク「水の旅案内人 “pochi”」です。
今回は、「手取川総合開発記念館」を訪ねました。

目次

◆ 手取川総合開発事業って?

「手取川総合開発事業」というのは、手取川の豊富な水を大規模に貯水する(ダム建設)ことによって、洪水を防止し、水道用水や工業用水、発電といった需要に応えることを目的とした県政最大のプロジェクトです。
国道157号線を福井方面へ、途中、桑島大橋を渡ります。これは橋の上から下流を見たところ。水の量は増えていて、今まで見たこともないくらい激しい流れです。
なんでこんな日にわざわざ白峰に来たかといえば、静岡県熱海市で起こった土石流災害のニュースに影響された感アリ。有名な手取川大水害があったのは、昭和9年の7月11日です。
そうだ!7月の雨は怖いのだ! 手取川の今の様子が無性に気になってしまい、ここまでやってきたというわけです。

来る途中に見てきた、霧の中の幻想的な手取川ダム♪

桑島大橋を渡って、突き当りを左折して、百合谷橋を渡って、道なりに行ったところ。印象的な形をした建物が手取川を見守るように建っていました。
最上階がガラス張りのまぁるい展望スペース、その下にタイル張りの円筒形の本体、アプローチ階段も凝っていてメルヘンチックなファザード♪ ここが 手取川総合開発記念館
道路の向かいにある駐車場に車を止め、入館! 受付に女性が一人、たった今撮ってきた、手取川ダムの写真を見せると「どうぞ」と、くれたのがこれ🎵
手取川ダムカード💓
裏面(DAM-DATA)💓
やった!欲しかったんです!
ダムカード!
ここに来れば手に入ることは知っていました
でもなかなか足が向かなかった

◆ 手取川総合開発記念館ってどんなところ?

白山手取川ジオパーク内にある「手取川ダム」は、「治水」「用水」「発電」に大きく貢献している石川県下一のロックフィルダムです。手取川ダム建設のために水没した白山麓地域の歩みを後世に残すため「手取川​総合開発事業」の完成を記念して建てられました。

開発事業について

内部は吹き抜けになっていて、円筒形の芯の部分に事務所とトイレがあり、展示物はぐるりと円を描くように壁を飾っています。事業の主旨、掛った費用の内訳、開発の経緯などのパネルやジオラマが並びます。
◇ 手取川ダムについて
種類:ロックフィルダム
コンクリートの代わりに土と岩石を突き固め、表面に岩を貼って、水の圧力を受け持たせているダム
高さ:153m
長さ:420m
体積:10,050,000㎥
広さ:5.25㎢
◇ 手取川ダムの目的
① 水道用水:1日最大44万トンの水源確保(県全体の約50%)
  県内の重要な水源で、石川県内13市町に住む人たちを対象に飲料水を供給する
工業用水:1日最大5万トンの水源確保
  金沢港臨海工業地区を中心に工業用水を供給する
③ 治水:毎秒800トンの洪水調節
  手取川ダム地点で洪水量毎秒2,400㎥のうち、800㎥を調節し、下流地域を洪水から守っている
④ 発電:最大出力36万7千kw、年間発生電力量8億8千4百万kw時の発電
  県内最大需要電力の約1/3に相当
~パネルより抜粋~
ダムを建設すると水没する村々がでてくる。建設に反対する人たちも大勢いた。
県と水没者との合意の形成、村民集会、反対看板、調印式、起工式、ダム工事、宅地造成から引っ越しまで、昭和色した写真のひとつひとつがどこかもの悲しかった。
ダムの底に沈む前の桑島集落をまともに見たのは初めてです。いつも見ている風景とは違う。濁った水は、昔々からそこにあったようにしか見えない。人の記憶からも消えてしまうかもしれない。歴史の事実をきちんと伝える、この空間の存在意義は大きいと思う。

白山麓の自然と歴史

他には、白山麓の地史(自然と歴史)についての説明パネルもありました。
◇ 白山の成り立ち
・加賀室火山:ほとんど侵食され山容を推測することはできないが、現在残されている噴出物から何度も噴火をくり返し、成層火山を形成していたことが想像できる
・古白山火山:現在の地獄谷を噴火口として3000m以上の成層火山を為しており、その噴出物の体積は15㎦くらいと推測される。現在は、岩間尾根の清浄ヶ原、中宮道の北弥陀ヶ原やゴマ平に噴出物が残っている。
・新白山火山:古白山火山の南側山腹に形成された成層火山で山体の容量は1㎦と推定される。現在の白山山頂部を噴火の中心とし、頂上部には、翠ヶ池を始めとして大小の火口湖が残されており、その噴火活動は歴史時代まで及んでいる。
~パネルより抜粋~
◇ 手取谷の地質 ◇ 手取川流域史 他
白山麓に息づく動植物を展示したステージ♪

ライン博士の偉業とダムに沈んだ桑島の記憶

2階はあのガラス張りの展望回廊でした♪廊下の壁面に沿って展示物が見れるようにできています。
メインは、ライン博士の偉業と桑島化石壁等を紹介する展示ですね♪
化石壁はこの建物の近く(徒歩5分)にあります。下の写真のまん中にある石碑は、博士の功績を称える顕彰碑です(見にくいですが💦)
見下ろすと、駐車場とその向こうに溢れんばかりに岸を洗う手取川が見えました。
そういえば、ここはダムの上流でした。大丈夫、と思いつつも、目の前の光景には見入ってしまいます。
廊下に展示してあった写真、さっき見たダムの底に沈む前の村の風景の中にあった「円形校舎」です。随分「ハイカラ」というかモダンですね♪
・・中央に階段とホール、周りに教室を配する形式で、狭い敷地でも多くの教室を確保できる利点がある・・とあります。昭和30年代に全国で流行したんですって♪
この校舎「石川郡白峰村立桑島小中学校」が建てられたのは、1958年らしい(ウィキ)。そうなら、耐用年数まだまだ残ってたはず…。なんかもったいない…。光がいっぱい差し込むおしゃれな校舎で遊ぶ子どもたちを想像したら、あーまた切ない
円筒の芯にあたる場所にはビデオ鑑賞室があり、受付の女性に上映をお願いすると快く応じてくれました。一人だけ、私だけのためのシアターです。(ちょっといい気分♪)
内容は、手取川ダム建設を中心とした開発事業にまつわるものや白山の自然などで…飾りのない昭和の暮らしがあり、人々の葛藤があり、でも前向きに生きる人たちのドキュメンタリー。
昭和のドラマに出てくる独特の効果音やBGMも手伝って、ちょっと感傷的になりました。悪い意味ではなく、見てよかったです。視聴をお勧めします♪
一時間半ほどで見学終了
これがライン博士の顕彰碑
石川県一の多目的ダム建設とその開発にまつわるストーリー。
今の暮らしがあるのはダムのおかげ。水没地域や白山麓に住まう方々の「協力」のおかげ…、おかげだらけなのだということを忘れないでいたい♪
そして手取川。清流も荒々しい顔も、どちらも受け入れて生きていくのだな、生きているこの川がやはり好きだな…そんな気持ちを再確認したところで
気分を変えてお気に入りのスイーツ♪
菜さいの「とち密ソフト」美味し♪

地図・アクセスなど

名称手取川総合開発記念館
住所〒920-2502 白山市桑島9-24-30
電話番号076-259-2701
駐車場有り
開館期間4月~11月
開館時間9:00~16:30
休館日毎週木曜日 祝日の翌日 (木曜が祝日の場合はその翌日)

 

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