今回は、白山市桑島にある「大嵐山」の春の風景をご紹介します。
ミズバショウ群生地があることで有名ですねー
雪解けを待って姿を現す可憐な花々や芽吹いたばかりの木々
今この時しか見れないと思うといてもたってもいられなくなります(笑)
大嵐山の「ミズバショウ」は、確かに今しか見られない
でも、この御山の魅力はそれだけではありません!
樹間の葉がまばらな今しか見られない風景、一緒に感じてください♪
3万株のミズバショウを鑑賞しよう♪
国道157号線を福井方面へ、白山市桑島地区に入ります。
桑島大橋を渡り、左折し、小さな橋を渡ると見えてくる標識。
右に曲がればあとはもう一本道!
途中、鳴谷山への分岐に出くわしますが、案内板に従って左へ進むと、大嵐山園地の大駐車場に着きます。
こちら、登山口にある案内図です。なぜサンダルが揃えて置いてあるのかは謎です…
かなり年季が入った案内板ですねー
文字が薄れかかってますが、見どころが丁寧に書きこまれています。
順路としては、まず中央に「峠」と書かれた「分岐」まで歩きます。
百合谷(びゃっこだん)峠っていうんですけど、その…
➡(分岐から)ミズバショウが群生する谷に下りて(出づくり跡地コース)
➡(分岐に戻って)大嵐山山頂から白山を詣でて(本道)
➡(分岐に戻って)ササの生い茂る小山を散策しながら下山(展望コース)
を楽しみます。
ここからミズバショウ園地までは、約20分
雪でやられたか、はたまた熊の暴挙か、ぐじゃりとつぶれた警告板を視界の隅にとどめつつ💦スタート!
朝9時、やわらかい陽ざしが気持ちいい♪ 遊歩道はよく整備されていて歩きやすいです。
ようやくつぼみをほころばせた木々たちが迎えてくれます♪
百合谷峠(びゃっこだんとうげ)の分岐に着きました。
手作り感いっぱいの標柱にほっこり♪ ここは「出作り跡地コース」を選択
ミズバショウ群生地までは下り坂です。
ミズバショウが見え始めると、足元がぬかるみ始めます。
多少汚れることは覚悟しておいてくださいね、長靴で来られる年配者も多かったです。
着きました!
4月の空と残雪とミズバショウのコントラストがきれいです♪
ミズバショウ(水芭蕉)は、山地の湿原に映える多年草。名前の由来は、葉の形が「芭蕉」という植物に似ていて水辺に生える、ところからきています。
この園地の湧水は周囲に比べて水温が高いため、雪解けが早いのだそうです。
およそ2万とも3万ともいわれる株が自生しています。
花のように見える白い部分はじつは「葉」です。花はまんなかの棒状の部分で、葉は一見、美味しそうに見えるんですけど、これは毒なので要注意!シュウ酸カルシウムという成分が、嘔吐や下痢といった中毒症状をひき起こします。お気をつけくださいね(苦笑)
では、30秒の癒しをどうぞ♪💓
背丈の低いショウジョウバカマにもたくさん逢えました♪
大嵐山の代名詞ともいえる「ミズバショウ」楽しんでいただけたでしょうか
次は、大嵐山に向かいます。
大嵐山山頂から白山を展望しよう!
来た道を戻り「分岐」を左へ、大嵐山を目指します。
気温は15℃くらいでしょうか、この細尾根、いい風が通りぬけてホント気持ちいいんです。
木々の芽吹きをみていると、カメラを向けたくなる衝動が抑えきれません!
なので、歩みもゆっくり(笑)でも、それでいいんです。
焦点を合わせるのが大変💦
ポンポンと枝に巣くう宿り木がかわいい
開化直前のタムシバの向こうに大嵐山どーん!大嵐山は、標高1,204m
タムシバ喜びの舞い♪(笑)
広々としたブナ原生林に着きました。「森林浴の森」とも云われている「白虎谷ぶな林」
(標柱の根元に置かれた板切れに書いてありますが)
たしかここは「百合谷」?「白虎谷」も有り?どちらも「びゃっこだに」なぜに名がふたつ?
パノラマで撮ってみました♪ とにかく、ブナ・ブナ・ブナだらけの木立が圧巻です!
ここからは、ちょっとハードな道がつづきますよ
尾根沿いは、木の根っこが露出した場所が多くて、それが歩きやすいという人もいますが、私はあまり好きじゃありません。急坂にもなってきて、一気に標高が上がる感じです。
なので、アッというまに周りはこの通り…
雪がしっかり残ってました💦
でも、堅く締まってるので、つぼ足でOK!ノーアイゼンで行けました。
そして、ときたま樹幹を縫って見える「手取湖」 この碧さにぐっときます♪
にぎやかな声が聞こえてくると思ったら、いつのまにか「大嵐山山頂」でした。
今日は、女性グループが多いみたい、お弁当を広げている傍を通らせてもらって…💦
白山を遠望します♪
白山の雪が解けるのが早いです。
例年ならまだ山頂はまっ白で、手前の「鳴谷山」とは、その区別がハッキリつくんですが、今年はぱっと見わかりにくいです。鳴谷山は、1,597m、白山は、2,704m。 1,000m以上も違うんですけどねぇ…
その鳴谷山の山肌に、縞状の地層が露わになっているところが見えます。
1億3000万年前にできた「手取層群」です。
こんなふうに見ることができるのは、ご褒美かな、嬉しいですね♪
白山も目に焼き付けたし下山です。ご神木のような杉の木、また来ますね♪
雪上の下りは、登りよりも神経を使いました
夏道に出てもこの通り、障害物はいたるところに出現します。
雪の重みで枝が折れたもの、根元から倒壊したもの、自然の厳しさを感じます。
癒してくれるのはやっぱり「花」しゃくなげもキレイでした。
展望コースでタムシバとブナに癒されよう♪
分岐に戻ってきたので、ここからは展望コースへ進入します。
約1km、勾配も緩いです。ゆるりと歩きます。
途中、タムシバロードに出会いました!タムシバ大好きなんです💓 きれいー
腰丈のチシマザサをかき分けつつ進むと、ここでもブナ原生林が迎えてくれました。
木立の間から白山、でもちょっと葉っぱがじゃまかなー
私は、積雪期に来たことはありませんが、葉が落ちた冬の時期のほうがよく望めそうですね
展望もいいですが、休憩にもってこいのスペースじゃないですか?
やる気なさげな倒木は、腰かけに最適♪ ご飯を食べて、鳥のさえずりを聴きながら飲むコーヒーのなんと美味いこと!
子どもが喜びそうな形だなぁ~♪
ホント、ブナって見て癒されるだけじゃなく愉しませてくれるところが好き!
ゆったりと時間をすごしたら、下山です。
口から長い舌をだすカエル星人⁈(笑)
ベートーベン作曲「第九(交響曲第9番)喜びの歌」♪
ブナ変化! ホント愉しいー
これはアーティストだね、自己表現してる(笑)
鳥に好かれ過ぎた木?(笑)
手取湖が見えてきました。
楽しかった時間もじき終わります
スタート地点に戻ってきました。こうしてみると広いですねー50台は停めれそう
駐車場は園地で、こういった自炊棟があります。
キャンパー喜びそう♪ 楽しめそうですね♪
もちろんトイレも完備!
以上、今回は、「ミズバショウ鑑賞をメインに大嵐山を楽しむ春トレッキング」のようすをお届けしました。
ミズバショウを観るだけなら1時間で戻ってこれるし、白山が観たければ、これも短時間で行ってこれる!機会があればぜひ、大嵐山を歩いて見てくださいねー♪
地図・アクセスなど
名称 | 大嵐山登山口駐車場 |
住所 | 石川県白山市桑島 |
アクセス | JR金沢駅から車で100分 |
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