白山手取川ジオ―パーク「水の旅案内人 “pochi”」です。
4月は、見たい春が目白押し♪ ここ明神壁もそのひとつ!
毎年わくわくしながら山道を歩きます。一緒に観て欲しい風景、ご案内します。
“白山” ビュースポット♪明神壁(みょうじんかべ)に登ってみよう!
明神壁は「壁」とありますが、むしろ岩石、若原地区の山腹にある「奇岩」です。ここには天狗が住んでいて「こと」が起こったときには、太鼓を鳴らしてふもとの人々に逃げるように知らせる、という伝説があります。頂部からの景色は絶景で、手取川、大日川、河岸段丘、白山などを望むことができます。
天狗は、明神さまの化身か、はたまたお使いか…
駐車場に設置されたジオ看板を読みながら何かちょっと愉快な気分になるのはなぜだろう♪
標高はそんなに高くありません、350mほど
30分で登れるのでハイキングにちょうどいいですね
登り口はこんな感じ。
以前はなかった「猪除け用」の柵が設置されていました。
簡単に開けれます。閉め忘れのないよう
いつものように最初は杉ばかりが目立つ林の中を行きますが
少しすると明るい日差しが差し込み始め
春の花たちがお出迎え♪
万歳してる? Yの字の乱舞(笑)
コケに好かれる石(笑)いや笑い事ではなく、この辺りの地盤の弱さを感じてしまいます。
ライトグリーンの葉っぱが、きらきら眩しいです♪
まぁそこそこ脚にもくる感じの勾配ですが長くは続かないので…
ガンバッテ歩きましょう♪
この看板を見落とさないように!
下ばかり向いて歩いているとまっすぐ行ってしまいますよ
因みに、この先がどうなっているのかは知りません
矢印に従って右に折れます
少し上り坂になりますが、たいしたことはありません
…のあとの鞍部、木段が見えてきました。
あの向こうが明神壁なのですが…そのまえに下りきったところで一枚!
春霞というのでしょうか、空気の透明度はいまいちですが、大丈夫、十分満足できます!
でもここで終わりじゃありませんからね
ジオ看板にも書いてありましたが、急坂が待っています!
10mほどでしょうか…このロープを使って登ってもらいます!
よっこらよっこら…
祠が見えてきました。
よっこらよっこら…
あと一息!で…
中央に雪を頂く白山、右に岳峰、左に雲龍山、そのあいだを分かつように流れる手取川(奥)
この川を(上流に)辿って行った先にリアル白山が見れる風景なんて他に知らない!
悠久のときの中で蛇行や氾濫をくり返しつつ今この時代にできあがった田園風景、河岸段丘の足跡。
美しー!! 手前を流れるのは大日川! なんという贅沢な風景でしょ♪
カメラを少しずらすとパッチワークのような水田が見えます。
これ見てるだけで愉しい♪ 水が張られていたりいなかったり、田植えまえのこの時期が緩ーくて好き♪
それにしても、泥水まで美しく見えるのは、なぜなんでしょ♪
対岸の御山の下に白山ろくテーマパーク吉岡園地がみえます。
手前は大日川、左隅で大きくカーブを描いて行きつく先は、手取川との合流ポイント江津橋が見えます。
拡大しました!
水の旅的には、とても重要なポイント!
ですが、この橋を渡らねばならない理由がないためいつもスルーしていました!
青いコンクリートプラントは、私にはランドマーク!
今度じっくり橋の上を歩いてみたいと思います♪
大日川に架かる下野大橋その右が若原集落
どういう意味があるのかわからないけど、妙にそそられるトレース♪
ドローンの目になった気分♪
30秒の癒しをどうぞ♪💓
ナイスビューに心を奪われていたら忘れていました! 明神さま!
振り返ると、どこかユーモラスにも見えてくる小さな祠、とっても遠慮がちに佇んでるんですけど…
ふと気づいたんです。今自分は神さまと同じ目線で世界を見下ろしている。
そう思うと、突然大きな力を持ったような気がしてちょっと怖くなりました。
まさにお山の大将です♪
いつもと違う角度から見る景色がとても新鮮でおもしろい!
気づけば40分が過ぎていました。
誰も登ってこないので、席を空ける必要もなく…
あ、頂部は極めて狭いです。
大人4人が立てるくらいのキャパしかありません。
今日は非常にラッキーでしたね
ずっと景色を独り占めしていたわけですが、そろそろ下山します。
「日本の奇岩百景」に選ばれている明神壁の全体像、わかりますか?
ホント巨大な「岩石」ですよ、岩石!これが(向こう側に)突き出ています。
心残しつつ、最後に一枚♪ 芽吹きがきれい♪ そして一気に駆け下りました。
登り口の近くにある八幡神社、こちらにもお参りをして今日の明神壁ハイクは終了です。
と、そのまえに、ちょっと気になる立て看板が…
砂防指定地とは、土石流などから下流部に存在する人家や公共施設を守るため、また流域における荒廃地域を保全するために、土石流の発生が予想される渓流や荒廃地域を「砂防法(明治30年施行)」にもとづき国土交通大臣が指定する区域です。
要するに、ここは 土石流などが起きやすい危険地域 だったということですね
興味をそそられたので、神社の裏側の階段を上がってみると砂防堰堤がみえました。
この大谷川は神社のすぐ横を流れていて、その水は大日川にそそいでいます。
自然災害は単純に手取川と大日川の氾濫だと思っていましたが、それだけじゃなかったようですね。
河岸段丘を形成した大地は削られやすく脆い。
そのうえに暮らしている私たちが、自然の猛威から逃れるために「(土石流などの)音」をいち早く察知することは、とても重要な防災対策だったのでしょう
そして脅威が、白山(の方向)から押し寄せてきたなら、状況を一目で把握できるのが明神壁ということができる。
「こと(土石流など)」が起こったら知らせてくれる天狗は「(明)神さま」
自然イコール神さま、を敬う気持ちが祠を建てさせたということで落ち着くかな
人々の祈りから生まれた伝説、意義深いです。
そしてしっかりと目と心に焼き付けたナイスビュー♪
どうぞ、明神壁、歩いてみてください!
地図・アクセスなど
明神壁へは、若原町の八幡神社を目印に来られるとよいと思います。登り口のすぐそばです。そのとなりに車が数台止めれる駐車場があります。
名称 | (若原)八幡神社 |
住所 | 石川県白山市若原町28甲 |
【八幡神社】
【明神壁(頂部)】
コメント
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