今回のコースのテーマは…
です。コースは
➡ 白山発電所
➡ 手取川七ヶ用水土地改良区白山管理センター
➡ 古宮公園
➡ 手取川七ヶ用水給水口
(本当は、手取川七ヶ用水の始点「しらやま頭首工」に一番に行く予定でしたが、天候が悪かったため今回は見送りとなりました)
今回も、ジオ愛がいっぱいの皆さんと一緒に新しい発見をしていこうと思います!
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しらやまさん表参道駐車場を出発、ほどなく沿道左手に「かたがり地蔵」さんが見えてきます。
この道路沿いに標識があり「キャニオンロード(サイクリングロード)」への入口だったことを思い出しました!右折して道を下っていくと右手にみえてきました♪
➡ 白山発電所
北陸電力株式会社「白山発電所」建屋です!
このあたり、何度か通っていましたが発電所があるなんて知りませんでした!近づいて見ると…
凄い量の水槽の水!それが
取水口に吸い込まれていくー!
右に見える建屋は何でしょう?中にあるのは葉っぱ?
裏がわにまわるとベルトコンベア⁈ なるほどわかりました!
取水口に溜まってしまう葉っぱを取り除くためのものですね
いつもこんなに満タンなのかな?
壁の向こうは余水路だと思いますが、今にも越流しそうな迫力です!
七ヶ用水をいちばん最初に利用する発電所です。歴史もある!
因みに、現在、七ヶ用水利用の発電所は6基あるということです。
それがこちら
白山発電所は、歴史と実績のある発電所!これからも支障なく稼働し続けて欲しいと思いました♪
移動の途中、放水中の水路が見えました。余水路(右)には水は流れていませんでした。
➡ 手取川七ヶ用水土地改良区白山管理センター
次に訪れたのはここ! 手取川七ヶ用水の拠点!
建物外観写真を撮り忘れました💦 館内に入ると…
まず、晴れがましい 認定書 の文字が目に飛び込んできました♪
【七ヶ用水 大水門および給水口】に認められた栄誉のうちのひとつ
遺跡というからにはかなり古い、それはどういうものかというと…
2階の窓から「大水門」建屋の一部と、七ヶ用水を流れる水が水門の中に入っていくのがギリギリ見えます💦
明治36年完成、通水ができたことで、扇状地に安定した水の供給ができるようになりました♪
以前、大水門のテラス(?)から手取川を眺めたことがあります。改修工事中の白山頭首工が見えて、とても美しかったと記憶しています♪
いつかこの大水門を、直近&真正面から眺めてみたい💓
●手取川七ヶ用水の由来は…
現在の七ヶ用水に大いなる影響を及ぼした歴史的人物が 枝権兵衛 。江戸時代に生まれた彼は、農民の悲願であった安定した用水の取入を行うために、安久濤ヶ淵(あくどがぶち)の堅い岩盤をくりぬき、トンネルを掘って富樫用水取水口を造った。遺跡は日本の用水の歴史上貴重な文化財であり、その生涯と全財産をかけて人々に多大な恩恵を与えた枝権兵衛は 七ヶ用水の父 と言われている。
手取川七ヶ用水は、古くから農業用水としてはもとより、地域用水(生活、環境、防火、消雪、親水用水、排水機能、地下水涵養など)として大きな役割を担ってきました。
ということで、展示フロアである2階へ参りましょう!
パネルの展示が多いけど、実物展示も興味深いですよ♪
明治初期より、初めは7つあった取入れ口をひとつにまとめてきた歴史を解説中!移り変わりがよくわかる♪
巻き上げ機:電動機(大正13年)になる前は、剛腕の男衆4人で水門の上げ下ろしをしていたそうです。
開閉の命令があったときは、どんなことがあっても直ぐに駆けつけたらしい
手取川から水を引き込むために、木を組んだ川ぐらと石を詰めた蛇かご
川ぐらを並べて堰をつくり、石を入れた蛇かごで固定するのだけど、分水するときは取り除き、洪水になると壊れて流れるというから、精神的にもかなりキツイ作業だったと頭が下がります。
七ヶ用水の流路が見れる! ボタンを押すと光る仕掛け! 楽しいー!
パネルでは…
例えば昭和9年の手取川の大水害のこと、明治・昭和・平成の大改修工事のこと、個々の用水とそれを使う地元民との関りとか、土木技術の進歩によって変わってきた用水の仕様であるとか、水利組合のこと、合口事業のこと、用水取り入れ口の変遷であるとか、とにかく盛りだくさんの情報がもらえます!
小学校の社会科授業でも使われているらしい、郷土愛、深まるといいなー💓
➡ 古宮公園
古宮公園は、かつて白山比咩神社が鎮座していた場所です。
この公園の下を七ヶ用水の隧道が通っていることを想像するとなんだかわくわくします♪
外に出ると、さっき見下ろしていた大水門テラスへの扉が見えます。常時施錠で自由には入れません。
この木製の手すりの向こうに安久濤ヶ淵(あくどがぶち)はあります。
白い点線が、今は使われてない枝権兵衛さんがつくった用水路、取水は5ヶ所から
安久濤ヶ淵は、白山市指定文化財(名勝)です。
かつては、しらやまさんもあった場所、昔から風光明媚だったのだろうと想像できます♪
目視できる貴重な取入口!(まんなかの横長に開いた穴)全てはここから始まったということ、(必要とわかっていてもおそらく)誰もやらなかったことを最初に手掛けた権兵衛さんの勇気と決断と実行力がすばらしい!
ショートムービーにならないかしら、なんて思ったりします(笑)
和佐谷橋から岸辺を見てみましょう
上流側~左の窪んだ辺りが安久濤ヶ淵
下流側~昔の船着場だそうです
そして、いよいよラスト!
➡ 手取川七ヶ用水給水口
手取川から反対側に目を移すと、満々と水をたたえた幹線水路が見えます。
ここは、白山手取川ジオパークのビュースポットになっています♪
歩道から川沿いへ階段がついています。下りていきます。
これが、給水口 です。手取川から取り入れられた水が、大水門、古宮公園の地下を通って幹線水路に放出(供給)されます。この水が、7つの用水に分水されて白山市、金沢市、野々市市、川北町へと運ばれます!
赤いレンガでできた重厚な水のトンネル!100年以上たっても立派に活きている!
ということで…
【七ヶ用水 大水門および給水口】に認められたもうひとつの栄誉がこちら
現場に設置されてるジオの案内板をそのままアップ!
2時間のモニターツアー終了です。
手取川扇状地に生きる私たちが、毎日ほぼ水に困らない生活ができるのは、手取川の水を適切にコントロールできているおかげです。
「七ヶ用水」を知らずしてこの地に暮らすなかれ(笑)
だって、自分たちの体内を巡る水ですよ!
お米や野菜にだって必要な水です。
いやいや「用水がもたらす恩恵」はもっとある!
①農業用水
②生活用水
③工業用水
④景観の保持
⑤親水公園
⑥生態系保護
⑦防火・消化用水
⑧クリーンエネルギー
⑨大気の浄化
⑩洪水防止
水の絶対安定供給ができてる理由がわかると有難みが増します。
学びましょう!そして現地を歩きましょう!
白山手取川ジオパークがもっと好きになりますよ♪
地図・アクセスなど
名称 | 手取川七ヶ用水土地改良区白山管理センター |
住所 | 石川県白山市白山町レ53-4 |
電話番号 | 076-272-1054 |
駐車場 | 有り |
アクセス | 鶴来駅出口から徒歩約27分 |
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