【白山比咩神社】陽光映える石畳~表参道に萌える♪春のしらやまさん

海と扇状地のエリア 【白山市白山町&三宮町
3月の終わり、ご当地検定(白山検定)に合格できた御礼参りにしらやまさんを訪れました。しらやまさんというのは「白山比咩神社」のことで、地元の人たちが親しみを込めてこう呼びます。

(因みに、「白山検定」の「白山」は、霊峰白山のことではなく、それも含めた「白山市」をさします)

ところで、しらやまさん(白山比咩神社)ってどんなところなんでしょう

目次

しらやまさんってこんなとこ♪

しらやまさんのご神体は、白山です。富士山、立山とならんで「日本三名山」のひとつに数えられています。

三名山のほかに、三霊山という呼称もあります。山岳信仰と深く結びついた御山であるということがわかります。その歴史は深く、2017年に開山1300年を迎えました。

その白山へ登拝する際の拠点となったのがこの「白山比咩神社」です。

石川、福井、岐阜の3県にまたがり高くそびえる白山は、古くから霊山信仰の聖地として仰がれてきました。ふもとに暮らす人々や遥かに秀麗な山容を望む平野部の人々にとって、白山は聖域であり、生活に不可欠な“命の水”を供給してくれる神々の座でした。
やがて山への信仰は、登拝という形に変化し、山頂に至る登山道が開かれました。加賀(石川県)の登拝の拠点として御鎮座二千百年を越える当社は、霊峰白山を御神体とする全国白山神社の総本宮です。

「山頂に至る登山道」を「加賀禅定道」といい、多くの修験者がこの険しい道筋を歩き、白山山頂をめざしました。しらやまさんは、そのスタート地点だったのです。

時代は変わり、今、加賀禅定道は、修行僧でなくても歩ける御山となりました。長くきつい道のりではありますが、来たことを決して後悔させないジオの景観が望めます🎵

私は、まだ半分(百四丈の滝まで)しか行ったことがないのですが、近い将来、必ずこの道を踏破したいと思っています。

そして、登りきったさき、白山山頂には「奥宮(おくのみや)」があり、ご祭神である「白山比咩大神(しらやまひめのおおかみ)=菊理媛尊(くくりひめのみこと)」が、お祀りされています

この神さまは、日本書紀に登場する神さまで、同じく祭神である伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)のケンカの仲裁をつとめたことで「和合の神」とか「縁結びの神」といわれています。

さぁでは、その神さまに逢いに参りましょう♪

緑萌える♪表参道を歩いてみよう!

白山市白山町にある、表参道駐車場に車を止め、一の鳥居をくぐります。
しらやまさんには他にもいくつもの鳥居がありますが、正式な玄関口はこちらです。


【一の鳥居】
明神型の大鳥居、高さが6.4mもあり、石造りでは日本有数の大きさです。
崇神天皇7年(前91)、本宮の北にある標高178mの舟岡山に神地を定めたのが創建と伝わります。3度の遷宮ののち現在の場所に遷座しました。


一の鳥居をくぐってすぐに現れる直角の曲がり口、ここに掛かっている橋が「結界(聖なる場所と、俗なる場所とを分ける境目)」 を表します。

木立の影が長く伸びて、光の量が半端ないことに感激! 時間は、午後3時をまわったところ


後高山(しりたかやま)から下りてくる水は、鶴来の街中を巡っています。そのひとつが聖俗を分けています。


樹種の違う2本の木が根元で繋がっています♪ 縁結びの神社らしいところ


【琵琶滝】
表参道の中ほどにある滝。小さな小さな滝ですけどね♪ 清冽な谷水を手取川に注いでいます。


しらやまさんは何度も来ていますが、この日は行き交う人もまばら(もちろん平日)…こんなに人がいない巡り合わせは初めてかも…


杉という名は、真直ぐ(まっすぐ)上を向く「真木」に由来するらしいです。これみて実感♪


表参道は、杉の老木並木ともいう(笑) 木々は、古くなればなるほど崇められる。人間もそうありたいものですが…


これが、しらやまさんの【御神木(老杉)】(白山市指定天然記念物)
注連縄が掛けられています。胸高幹周り約10m、樹高約42mの巨木、樹齢はおよそ800年といわれています。


直下から見上げたところ。途中から二股に分かれていますね、青々とした葉っぱが見えます♪


【二の鳥居】と【手水舎】
ゆらゆらとゆらめく光の帯が清々しい佇まいです♪
鳥居に掛かった注意書きが残念ですが、この時期なら致し方ないでしょうね


二の鳥居の横の脇道。鳥居のないアプローチは他にもいくつかあります。


【手水舎】
北参道、南参道にも、それぞれ趣の異なる手水舎があります。水がキラキラときらめいてきれいです♪


【三の鳥居】の右側 むしろが巻かれている樹が、推定樹齢1000年と云われる【大けやき】(白山市指定天然記念物) 左が【神門】その奥に…

お参りしましょう♪


【幣拝殿】
拝殿は、人が神様に対して拝礼する場所です。拝殿と幣殿は一体化していて、内部は総檜造りで、本殿とは30段の木階登廊で結ばれています。畏れ多いのですが、ここにくるといつも“ただいま”と言いたくなります♪


お参りしました。 何を誓ったのかは秘密です♪

参拝者がほとんどいないしらやまさんっていうのは、なんだか独り占めした気分で、悪くないかも…(笑)
毎月1日に「おついたちまいり」として訪れるかたもたくさんおられます。それを思い出すとウソのような静けさ…どうも、やっぱり、呼ばれた感がありますね♪


【禊社・禊場】
体を清め、罪やけがれを洗い流す場所です。白山の伏流水を利用した滝もあり、荘厳な雰囲気が漂います。


昼間の月にそそられて…


定番ですが、この角度、この佇まい、いつも惚れ惚れと見てしまいます🎵


【白山奥宮遥拝所】
離れたところから白山山頂の奥宮を拝む遥拝所です。
神門をくぐった右側にあり、大汝峰、御前峰、別山の「白山三山」の形をした大岩が祀られています。

白山の頂きは、いつでも誰でもが到達できるわけではありませんがが、この奥宮に参ることで、白山奥宮を遥拝したことになるのだそうです。ありがたいですよね♪


白山比咩神社は、霊峰白山の遥拝所として、今から二千余年前、崇神天皇の御代にお祀りされたのが始まり、と書かれています。

この立て札を読んだだけで、こころは既に夏の白山に飛んでいました♪

【神門】

いつのまにか午後4時近くになっていました。日が少し傾いて、西からの赤い光の帯が差し込んできました。

こちらも、直線のフォルムが美しい♪ 

そういえば、神門の扉がすべて開いているのを見たのは初めてのような気がします。

帰りもまた愉し♪表参道

来た道を戻ります。神門を出て三の鳥居をくぐり、手水舎のところに来ると、さっきは気づかなかった苔むした石段が、誘うように光っていました。


石段の先に見えるのは【白山比咩神社宝物館】です。国指定重要文化財が所蔵されています。

因みに白山検定では、必ずと言っていいほど、白山比咩神社由来の文化財についての出題がされます。宝物殿は絶対に訪れておくべきところですね♪(入館料は、大人¥300)


同じ場所から見た表参道 光の洪水に圧倒されました!凄い!


絵画かと思うくらい幻想的な風景♪


ご神木も威風堂々、頼もしく感じられます♪


あとひと月もしたら、木々は芽吹いて、葉が生い茂り、光の乱舞は見られなくなるでしょう
だからこそ、いまこの一瞬一瞬が愛おしく思われます。

橋を渡り、結界を抜けると、現世がもうすぐそこに見えます。

やはり、呼ばれた感があった今回のしらやまさん。気持ちのブラッシュアップができました

参道を中心に見てきましたが、境内には、他にもたくさんの見どころがあります。

神域の外には、白山比咩神社がはじめて鎮座した場所である【舟岡山】もあるし、ここよりひとつ前に遷座していた「安久濤の森」(古宮公園)もすぐ近くです。

白山市の特産品やお土産が買える店や定食屋さんや大判焼き屋もあります。

しらやまさんにぜひいらしてくださいね♪

地図・アクセスなど

名称白山比咩神社
住所石川県白山市三宮町ニ105-1
料金宝物館/大人 300円、高校生以下 無料
営業時間宝物館/9:00~16:00(11月 9:30~15:30)
定休日宝物館/12月~3月
アクセス白山ICから国道157号線を南へ30分
北陸鉄道石川線鶴来駅から徒歩30分
駐車場500台
公式WEBサイト白山比咩神社

◆ 表参道駐車場はこちら

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