【白山市の伝統工芸展】受け継がれてきた7つの匠の技が一堂に…白山検定対策にも♪

展示会

白山市には、長い歴史の中で培われた匠の技によって制作された工芸品の数々があります。これらは機能性と美しさを持ち、生活の中で使われるものから芸術性の高い美術品まで存在します。

白山市には、国や県が指定した伝統工芸品が7種類あります。
牛首紬美川刺繍美川仏壇檜細工鶴来打刃物太鼓加賀獅子頭です。
そのすべてを一堂に集めた展示会に行ってきました。会場に入るとこんな感じ。

わりとすっきりした空間で、お客さまもまばらでした。端から順に見ていきましょう!
「メモ書き」は、ほぼ展示品に添えられていた解説文です。

【檜細工】県指定伝統工芸品

檜を薄く削った「ヒンナ」を編んで作る檜細工は、軽く、通気性と耐久性があり、山仕事・農作業・日常生活等に使用される檜笠として、江戸時代から旧尾口村深瀬を始めとした白山麓の冬場の産業として発展しました。現在は、檜笠のほかにも、一輪挿し、コースター、手提げ籠などが作成され、木のぬくもりが伝わる手作りの工芸品として親しまれています。
個人的にはこの、檜笠が欲しくなりました。
どこで被ろうか…今ならカンジキ遊びで使ってもいいかな。
むしろ夏の日差しを遮るのによさそうですね♪

ユーモラスでかわいいですね、ほっこり♪
編み物をされるひとはハマりそう…

【太鼓】県指定稀少伝統的工芸品

加賀藩は外様大名であったため、武芸より文化芸能に力を入れたことで太鼓の需要が多く、江戸時代初期から伝わる技法と霊峰白山を源とする手取川の清流によって鍛えられた皮は、優れた耐久性と美しい音色を生み出すことで知られています。
現代では、特に三尺以上の大太鼓制作について独自の技術を持ち、全国各地の神社仏閣、太鼓チーム等に多くの太鼓を提供しています。

アピール感たっぷりの色づかいと装飾!金色と赤って気持ちが高揚します♪
でもこれは、叩けませんよね(笑)

【美川仏壇】県指定伝統工芸品

北前船での航海に耐えられるよう堅牢な作りと、荘厳で華麗な装飾が全国的にも名高い工芸で、その歴史は足利時代までさかのぼり、幾人もの名工が生まれました。
時代を経て磨き上げられた高度な技術は、現代も受け継がれています。漆などの下地を型に押し立体的な文様をほどこす堆黒(ついこく)の技術が特徴です。
藤塚神社の春季例大祭「美川のおかえり祭り」神輿台車にもその技術が生かされています。

ご仏壇を見比べる機会がないのでよくわかりませんが、「堆黒」という技術がなんたるかは、ネットで調べてわかりました。美川仏壇の名声を高めた「湊屋村次郎」というひとは、全ての工程をひとりでされたそうです。すごいですね♪

知りませんでした!金箔だけでなく、銀箔、真鍮箔、プラチナ箔、なども使うのですね♪
比類なき伝統工芸のお値段は、やはりかなり高価でした💦

【加賀繍(美川刺繍)】国指定伝統工芸品

美川刺繍は、北前船の寄港地として室町時代から栄えていた美川地域の本吉湊が急速に衰退したことにより、家計を助ける手内職として明治初期に始まりました。呉服刺繍をはじめ、ハンカチや織物に至るまでその美しさを残しています。
金糸・銀糸を使った煌びやかな模様や濃淡で作り出される立体的な模様が魅力的です。

この打掛すてき!
まじかだと
繍いの一本一本がよく見れる♪

「番鳳凰(つがいほうおう)
躍動感溢れる構図もすばらしい!見事です♪

【牛首紬】国指定伝統工芸品

白峰で800年以上の昔からつくり続けられている牛首紬は、結城紬・大島紬と並び日本三大紬のひとつと言われています。二頭の蚕が共同で一個の繭を作った「玉繭」から、昔ながらの手法で糸を紡ぎ織り上げられ、身体に馴染む軽い着心地で、絹織物と紬織物の両面をあわせ持った気品ある風合いです。生地の丈夫さから「釘抜き紬」とも呼ばれています。

華美さがなく落ち着いた雰囲気を醸してます。日々の暮らしと共にあったというのもうなづけます。
着物は着ませんが「紬」は好きだな♪

「玉繭」「普通繭」
大きさの比較 玉繭デカッ!

蚕は通常一頭で一個の繭を作りますが、希に二頭の蚕が共同で一個の繭をつくることがあります。この繭を「玉繭」と読んでいます。牛首紬ではこの玉繭から緯糸(よこいと)をつくります。普通繭からは経糸(たていと)をつくります。

この色の違いは何だろう…
玉繭糸と普通繭(絹)糸?

【加賀獅子頭】県指定稀少伝統的工芸品

加賀獅子頭は、前田利家が金沢城入場の際に、民衆が歓迎の獅子舞を演じて祝ったのが由来とされていて、代々の藩主の奨励や町民文化の発展による豪華さが特徴です。
獅子は災難を食い止めるといわれ、お正月やお祭り飾りとしてはもちろん、魔よけ厄除けの置物として飾られています。また、棒や薙刀を使った棒振りが巨大な獅子を退治する獅子舞が広く親しまれ、獅子頭が各地で大切にされています。

小さな町内のお祭りにも、なくてはならない獅子頭、誰が作るのかなんて考えたこともありませんでしたが、加賀獅子頭を知ってから芸術品として見るのが楽しくなりました♪鶴来にある「獅子ワールド館」の夫婦?の獅子頭は圧巻です!

【鶴来打刃物】県指定稀少伝統的工芸品

産地である鶴来は、やい刃の剱(つるぎ)と書かれたほど、刃物鍛冶が盛んな土地柄でした。白山麓と平野部との物資の集散地として栄え、農耕用から山林用、家庭用まで幅広い製品が作られていました。現在も注文に応じて非常に珍しくなった手作りの野鍛冶の伝統を今に伝えています。

【鶴来名産 かわとり包丁】
一生モンの佇まい…いいですね!

 

これで7つの国・県指定の伝統工芸品を一通り見終えました。
パーテーションの向こう側にもなにやら展示がされてるようなので見ると…

【機織り機(はたおりき)
ここは
体験コーナーになっていました。

実演を見ることはできませんでしたが、じつは前日にTVのニュースでみていました。足元の踏木を踏みつつ、手で緯糸のついた木を滑らせる。年季の入った色合いと云い、素朴な趣があっていいもんですね♪

体験といえば、檜細工でコースター作りに挑戦!が人気!
伝統工芸士さんから手ほどきを受けながら真剣に取り組んでいました。こういうのって没頭しちゃうんですよねー♪

檜笠を編むときに使われる本体部分の型 丸太の中心が芯にくるように加工されてますね。枝が伸びていた部分?年輪の広がりが楽しい♪この型をベースにしてヒンナを編んでいるビデオも見せてもらいました。

伝統工芸士のそのかたは高齢の女性で、そう思うと工芸って女性パワーが伝統をつないできた側面が強いように感じます。(美川刺繍も牛首紬も女性なくして成り立たない)関心を持ってくれる人を広げることも大事ですね、この展示会が開催された意義は大きいです♪

ということで、今回のミッションは終了です!
白山市の地形と風土が生み出し、活かし、受けついできた文化(=工芸品)の一端を見てきました。海に山にと場所は違っても、歴史的な背景も手伝っての必然とか、納得させられることが多かったです。

じつは私的に白山検定対策も兼ねていまして…これで「白山検定参考書134p(受け継がれてきた工芸品)」はコンプリートかな(苦笑)

暖かくなって雪が解けたら、少しずつ各工房巡りをしてみたいですね 牛首紬は「機織り」、檜細工も体験イベントを随時やってるようなので調べてみましょう!

第7回「白山検定」について|【公式】白山市観光・旅行情報サイト|うらら白山人
第7回白山検定は終了いたしました。合格者は、3月13日(水)午後2時よりこちらにて発表いたします。白山検定は、白山市の自然や歴史、文化、産業などを学ぶことで、地域の魅力をより感じていただくことを目的に、白山開山1300年を記念した2017年...

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