白山手取川ジオパーク「水の旅案内人」の “pochi” です。

今回は、白山ユネスコエコパーク「地域づくり交流会2025」に参加したときの体験をシェアします♪
「白山ユネスコエコパーク」略して、白山BR だいぶ身近に感じてもらえてきてたら嬉しいです。
今回は、岐阜県大野郡白川村で「かつての合掌造りの暮らしや郷土料理」を体験します!

白山市から車で約1時間半、東海北陸自動車道の白川郷ICで降りたら、国道156号線を南へ更に20分余り、世界遺産で有名な「白川郷合掌造り集落」から15kmほど離れた「御母衣(みぼろ)」地区に会場の「旧遠山家民族館」はありました。
◎旧遠山家住宅(国指定重要文化財)

茅葺きの切妻屋根、南向きの開口部、構造材の結合部に金物を使わず、広い屋根裏空間を持つ・・日本独自の建築様式で、白川郷と五箇山に現存する集落があり、ともに世界遺産に登録されている。
目にした瞬間、その端正な佇まいに思わず、かっこいー♪と、声を上げてしまいました。探索が愉しみ♪




「ドージ」と書かれている「玄関を兼ねた土間のスペース」を抜けると、正面に急階段が出現!築167年の重みが天井の高さから伝わってくる。
その横の廊下が「シャーシ」。左は「マヤ」といって、もとは「土間」だったところ。今は床板を張って資料展示室となっている。中に入ってみる。

壁面に掛けてあるパネルには、かつての雪国での暮らしや大家族制、地域の基幹産業に関する説明がなされている。
●大家族制について:
最盛期(明治30年代後半)には、1軒の家に40人もの人々が共に暮らしていたという「大家族」の生活形態は、他に類を見ない白川村の特徴!
家長・後継者夫婦・後継者の姉妹の多くが結婚後も生家にとどまり、夫が訪れる「カヨイ婚」がふつうだった。初めに見たデカすぎる便槽は、この家族規模からすれば、しごく妥当だったことがわかる。
●焰硝(えんしょう)産業について:
焔硝というのは、黒色火薬の主原料で、近世白川郷では主要産業のひとつ。合掌造りの床下を掘って、わら、ヨモギ(山草)・山土・蚕の糞・人尿などを交互に積み上げ、硝化バクテリアを培養、できた「焔硝土」を、数年間発酵させて硝石を抽出するというもの。バイオテクノロジーを用いてつくるって凄い!
ドージの床下には人尿を溜める桶がありました。因みに、遠山家は、村々の製造販売を取りまとめる「上煮屋(かみにや)」を担っていたそうです。
●養蚕(ようさん)業について:
2階~4階の広い屋根裏空間では、養蚕が行われていた。合掌造りの形は、この蚕を育てるためにできたといっても過言ではないくらい、現金収入の柱だった。ただ、生産した繭を糸に挽く作業は大変だったそう。
家族総出、とりわけ女性の労力への依存度がかなり高かったようで、結果、彼女たちは生家にとどまり、家業に従事してもらうことを期待され、「カヨイ婚」が生まれたというわけ
実におもしろい!

2階に上がってみると、養蚕に関係した道具や、当時の生活用品が展示されていた。
風と日の光が入って人にも蚕にも環境は良さそう🎵

合掌造りの構造/一間(1.8m)ごとの太い柱・長尺の梁・壁は板壁 筋交いは屋根に入れるんだー!

<さなぎころしかご>
どストレートすぎるネーミング💦

<機織り機>
作業をする女性たちの姿がみえるよう・・

<つぶら>
勤労かぁさんお助け必需品!白峰では「イズミ」って言うね

一階に下りてきた。ここは「ダイドコ」18帖あり、文字通り炊事と食事をするところ
その向こうの部屋が「チョウダ」

壁際に置かれていたガラスケースの中には「栃の実」
神聖なトチノキは、古木になっても決して手を触れてはいけない・・古老の話・・なのね

チョウダは16帖 女性たちの寝室というけれど、一人一畳も使えないのではないかなー、大変!
中2階が物置らしいけど、ここも使って寝てたんじゃないだろうか・・

部屋にはふだん着ている服が展示されていた。
土の香りがそしそう、手作りっぽいけど、織物ができるなら簡単かー♪

煤で真っ黒になった囲炉裏の上の部材(名まえわからん💦)に歴史を感じる
あちこちうろきました♪ 今は展示館なのでもちろん改修はされています。入口の「ドージ」は下駄箱に、展示室の奥にはゲスト用のトイレが設置されてましたが、最小限の変更にとどめられてると思います。
暫くすると、「デイ」に用意された高膳に誘導されました。お座布ふかふか、期待高まる!
◎昼食会(12:15~)旧遠山家ごはんプロジェクト

楽しいご飯の時間です!配られたのは、お肉たっぷり、甘辛醤油の香りもかぐわしい御弁当!
これが「遠山家ごはん」プロジェクト!
遠山家ごはんプロジェクトとは・・
国指定重要文化財の「旧遠山家住宅」の囲炉裏端や座敷で、地元の老舗旅館や飲食店が考案したこだわりのお弁当や郷土料理を味わえる取り組み🎵
チラシを見ると、今回用意していただいた御弁当は「御母衣旅館」さんの「竹皮飛騨牛弁当」でした。お肉(飛騨牛)も野菜もしっかりと味が煮絡められていてメチャ旨!因みにお値段は¥1,900とありました。村内で人気の飲食店が腕を振るった弁当各種!を選べるようです。もちろん要予約!
お問い合わせはこちらへ 👇
https://shirakawa-go.gr.jp/tours/11/
講演(13:15~)ほんこさん料理について

高崎経済大学の「嘉瀬井 恵子」先生のお話が始まりました。タイトルは、「白山ユネスコエコパークエリアのこんこさん料理に学ぶ」

「ほんこさん料理」というのは方言で、正しくは「報恩講料理」といいます。浄土真宗の開祖/親鸞聖人の命日(お講)に行われる法要「報恩講」の際、参詣者や僧侶に振る舞われる伝統的な精進料理(お斎)のことです。
この「ほんこさん料理」を多角的に研究・調査を続けてらっしゃる嘉瀬井先生が、じつに楽しそうに話されるようすが印象的でした。
ほんこさん料理は食べたことはありますが、その意味までは理解が追いつかず、いつも「美味しかった」で終わってしまってました。「山盛り」や「高まま」などの意味、作法、地域性や文化など、興味深い御話がたくさん聴けました。特にこれなんかはユニーク

なるほどーと唸ってしまった!表象することで敬意が伝わってくる。形そのものに頷けるものもあれば、なますがあかぎれの手って・・なんか涙でそうです。
そして、ほんこさん料理は「持続可能性を表象している食」であることが、エコパークの軸と重なる♪
楽しいお話でした。
◎世界遺産集落内へ移動

外へ出ると、朝より雲が多くなっていました。目の前の道路は国道156号線です。朝来た方向とは逆の方向を見ていたら、この先には、御母衣ダムがあることを思い出しました。ダム巡り、したくなりました♪

この長ーい石段を見上げて背中が少し寒くなりました💦 怖いけど歩いてみたい(笑)

朝は、ところどころ霜が降りていた風景もスッキリおだやか、秋の風情を感じます。

流れているのは、庄川です。ここにも白山からの恵みの水があります。ここは貯水池のようです。

鳩谷(はとがや)ダムの3番ゲートから放流中でした。ここもゆっくり見たいなー♪
白川郷の合掌造り集落まで、あと2km。
◎世界遺産集落散策

観光バスと人でいっぱいの「せせらぎ公園駐車場」に着きました。雨、しっかり降ってます💦

<であい橋>
白川郷のシンボル🎵
駐車場と合掌造り集落の間にある吊り橋
平日悪天でも観光客がいっぱい!

橋の下を流れるのは、もちろん庄川。草紅葉もいい感じに色づいてます。雨でも気分いいです♪

安定した外観と機能美💓 全ての家屋が同じ方向を向いている。ミーアキャットみたいだ♪
遠山家からずっとアテンドしてくれてるスタッフさんが、ここではガイド。なんとこの集落に住んでいる方だと聞き、びっくり!
毎日、人・人・人で、さぞかし苦労も多いだろうと訊くと、そうでもないと笑顔で返されました。さすが、人間ができてる!それでも、住人たちの暮らしは少しずつ変わってきているといいます。

インバウンドの観光客が目立ちました。さすが世界に誇る観光地!それほどまでに惹きつける理由は、この柿の木の風情にあるのかも・・と思ったり
世界遺産なので「変えてはいけない」のだけど、同時に「暮らし」がある。スタッフの男性の余裕とも諦めともとれる覚悟、落ちそうで落ちない、それが自然体だから、人の営利活動とは別の素の時間が流れているところに皆、安らぎを感じるのかもしれないなー

白山の恵みを運んでくれる庄川、最後は富山湾へ あの光る山は・・三方岩岳かな?
お腹も心も満ち足りて、ホントに楽しい一日でした。ありがとうございました!
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